日時 1990年9月8日〜9月11日
コース 扇沢アルペンルート〜雷電〜一の越山荘〜雄山〜大汝山〜
別山〜雷鳥沢〜室堂
第1日(9月8日) 晴れ 一の越山荘まで
ぐずついていた天気も回復し、晴天の中あずさ1号で大町まで。
立川ですで満員だった乗客も大町まで来るとほとんど下りてしまう。
室堂に入る人がほとんどでバスも満員で増発される。
扇沢からトロリーバスに乗り換え、黒部湖に着く。水を満々とたたえ美しい。
ケーブルやロープウェイを乗り継ぎ大観峰に着く。
かなり上がってきたことが実感でき気温も下がり肌寒さを感じる。
眺めを楽しみ地下のバス乗り場に向かう。
雷殿で下車する人は最後尾のバスに乗るよう指示がある。
2・3分で雷殿に着く。下りたのは私たち2名だけである。
横のトンネルを通り抜けると
雷殿歩道で入り口に只今の気温とかかれ10度〜15度と掲示されている。
道は北側になりk風も強く、雪渓を渡る風は一段と冷たい。
山の斜面に付けられた道は狭く雪がありかなりきつい。
1時間ほどで東一の越が見えてくる。
ひと登りすると今度は一の越を目指し岩場を登りつめて行く。風も収まり午後の
陽射しを受けながらのんびり歩く。4;00山荘着。
5:00頃仙台から来たという若夫婦と相部屋となる。
同郷なので徐々に話も弾んでくる。6:00夕食。品数もあり量も多く味も良い。
美味しく頂く。夕食後お風呂があることが告げられうれしくなる。
山荘は改装中でトイレもお風呂も外を廻らなければならず、
不便ではあるが、贅沢は言えない。
部屋の窓からは室堂がそしてその向こうに富山湾の漁火がとてもきれいで、
なかなか窓から離れられない。明日を考え9:00消灯。
第2日(9月9日) 晴れ 室堂まで
3:00若夫婦が出発していく。
目も覚めてしまったので、身支度をして小屋前に出る。
大勢出ていて日の出を待っている。
雲海の中に笠が岳から槍ヶ岳そして富士山八ヶ岳
南アルプスと360度の眺めである。徐々に山名が分かるようになり、うれしい。
山頂で朝日を眺めた人々も帰ってきて朝食が始まる。
7:15 いよいよ雄山に向かう。ザレタ急な登り。風は強く冷たい。
陽射しは強く日当たりと日陰の温度差が大きい。
8:45雄山山頂に着く。すでに大勢の人で賑わっている。
参拝料300円を払い頂上社に出る。神主さんのお払いを受けお神酒を頂く。
周囲の説明をしてくださる。黒部湖も見え、
彼方に浅間山の噴煙や種池山荘の赤い屋根、
振り返ると能登半島から白山まで見渡せる。ついつい長居をしてしまう。
9:25社務所から左手に回り込み大汝山に向かう。
雄山までは人も多いが、
縦走する人はしっかり装備をした人達で人数も少なくなる。
岩の道になり途中オコジョの出迎えを受けたり、
雷鳥の親子に会ったり楽しく歩く。10:00大汝山休憩所着。コーヒータイム。
陽だまりは暖かいが風が強く冷たい。昨年の大量遭難を思い浮かべながら、
何回かアップダウンを繰り返しながら富士の折立、真砂岳に進む。
風も収まってきたので途中でお弁当を食べ、
左手に大きな室堂カール、
右手に剣岳や内蔵助カールを見ながら12:00真砂岳に着く。
標識に従い剣御前を目指す。別山に登り眼前に剣を望む。
体力と技術をつけ是非登頂したいと思う。
下りるとアッと云う間に剣御前小屋に着く。
2:00着。剣沢の雪渓と剣岳を眺めながら休憩。
泊まる予定だったが未だ早いので室堂まで雷鳥沢下ることにする。
天気もよく下に室堂が見えるので急な下りも安心して下りられる。
しかし本などにも書いてあるように長くきつい下りで膝が痛くなってくる。
4:00キャンプ場に着く。
室堂平まで登り返さなければならず、疲れた足には応える。
ミクリが温泉まで行こうと思ったが疲れたので手前の雷鳥荘にチェックイン4:30。
.きれいで気持ちよくホテルのような山小屋。
温泉もあり個室で快適。窓から地獄谷が見える。早速温泉に入り乾杯!!
空いていて食堂もゆったりしている。登山者と観光客とは別の食堂だが、
食事はおでんや酢の物までつき充分である。食後又温泉に入る。
久しぶりテレビを見る。明け方から雨が降り出す。
第3日(9月10日) 雨のち晴れ 宇奈月温泉まで
朝風呂に入り食堂に行くと私たちが最後だった。
8:00雨の中を室堂に向け出発。横降りの雨が吹き付けてくる。
途中沢山の雷鳥に会う。雷鳥も雨で安心しているのか
がま蛙のような鳴き声を発しながら、あちらこちら歩き回っている。
なんとも可愛く微笑んでしまう。雨と霧でミクリが池は何も見えない。
室堂に着くころは雨も止んできた。9:50のバスで立山に出る。
この天気では称名滝は見えないだろうと諦めていたが、
バスもちょっと止まってくれ、
川の向こうに流れ落ちる滝を見ることが出来た。
美女平からケーブルに乗り立山に。
登山口だというのにさびしく貧弱な駅である。
一両に数人といった空いた電車で富山に出る。物凄い暑さ。
フエーン現象で34度。気分が悪くなる。
それでも昼食とり富山城址な周りを散策し宇名月え。
さすがに温泉地賑やかである。
予約した宿は駅から5分の川に面した宿でこじんまりしている。宿泊。
第4日(9月11日) 晴れ 帰宅
6;30と早い食事にしてもらい一番電車でケヤキ平に行く。
晴れ上がっているが朝は寒い。ザックをロッカーにいれトロッコ電車駅へ。
寒いのでパノラマ車両にする。時間が早いのっで
空いているかと思ったが団体客などで混んでいる。
高い所はうっすら色付き下の川の流れとマッチし美しい。
写真を撮ろうと思うがスケールが大きすぎシャッターチャンスが掴めず、
ただ眺めるしか出来なかった。
ケヤキ平で帰りの乗車整理券を貰い、猿飛峡に急ぐ。川に沿って付けられた
狭い水平道急ぐ。所々水が滴り落ちてきたりくらいところが、あったりする。
人が行ける最奥に展望所がある。正に秘境である。
川が十字に狭まり水はコバルトブルーに輝き猿が飛び交いそうである。
素晴らしい景色を目に焼き付け来た道を戻る。電車の時刻を気にしながら
ビジターセンターを覗く。帰りはトロッコでのんびり景色を楽しむ。
駅前の電気館で黒四ダムの出来た過程や、そこに目をつけた人、
これだけの仕事を明治の末期に手がけたと言うことに感動する。
電車で再び富山に出る。今日も暑い。まっすぐ美術館へ。
大した物はなかったが、永井一路展をやっていた。
名前は知らなかったが作品を見ると見たことのあるデザインばかりで、
第一人者だと知る。改めてゆっくり鑑賞し市電で富山駅に戻る。
シャツを取り替えたり、マスすしの駅弁わ買ったりし、
5:15かがやき7号で長岡へ。
乗換えが忙しかったが、指定券を持っていたので、何とか新幹線に間に合った。
8:40上野着。本当に早い。10:30帰宅。
観光もかね欲張った行程だったが天気に恵まれ楽しい山行だった。